レーザ光は目に危険?
レーザ光はその危険性ゆえにJIS安全基準が定められているんですね。
レーザ安全基準(日本)
日本の場合、安全基準は7段階に分類されています。
そもそもレーザ光が危険なのは目に損傷を与えるからで、レーザ加工などに用いられる「クラス4」のパワーレーザ以外はすべて目に対する危険性を基準に分類されているんです。
ではどうして目に危険なのか。
目で直視した場合、レーザ光は水晶体を通過して網膜に達します。厳密には波長にもよるのですが、もともと光なので透明な水晶体は通過して網膜上に照射されるんですね。
問題はその時の範囲とパワー。網膜上で小さな一点に結像したある程度のパワーだとその部分が損傷するんです。動物実験の映像を見たことがありますが、照射したとたん眼底から血がにじみ出てきます。ウエーッ。実は私も仕事で赤外のクラス3Bのレーザ光を何度か目に入れたことがある!が、いまのところ血はにじんでません。
なので、目に対する危険性だけでも細かく6段階に分類しているんですね。
その判断基準は、パワー、波長(色)、連続光かパルス光かなどで小難しい計算式で算出しなければなりません。中でもおもしろいのは可視光(目で見える波長)の場合にはマバタキすることを想定して決められていることですね。にらめっこしたらどうすんねん。
レーザを使う機器にはこの安全基準を示すラベルが必ず貼られています。
DVDレコーダーやレーザポインターが手元にあったら一度見てみてください。いずれもクラス1の黄色いラベルが貼られているはずです。
レーザーポインターが出たてのころは輸入品でクラス3のものも平気で売られていました。よほど条件がはまらない限り大丈夫ですが注意した方がよいですね。
レーザポインタ(クラス3A)
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(株)アシステック 伊藤 隆康
PROFILE
ASSISTEC技術屋社長 伊藤隆康
ホシデン(株)開発研究所で9年、パナソニック電工(株)制御技術開発研究所で16年間新商品開発に従事。2005年に『株式会社アシステック』を設立し電子機器開発設計支援・コンサルティング業務を行っている。
和太鼓奏者。