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身近な疑問を科学する

点滴の謎

ずっと咳が続いていてどうも調子が悪い。お医者さんにも通って薬も3回変えてみたが悪くもならない代わりに良くもならない。

220px-Infuuszakjes

それで今日はとうとう点滴をすることになった。

久しぶりの点滴。

寝不足だったのでちょうどいいや、と喜んでいたらたった 10分で終わるという。
残念!?!

点滴チューブをじっと眺めていたんだけど。。。

ご存じのように点滴は、点滴液の入ったプラ袋を高く吊って、腕までチューブでつながっているよね。
(写真出所:wiki)

液がだんだんと減っていってとうとう袋の中が空っぽになり、最後の液と共に空気がチューブの中を走り始めた!

この空気は果たしてどうなるんだろう、腕の中まで入るのだろうか、と看護婦さんを呼ばずに眺めていたら腕から20cm程度のところでピタと止まった。

Image1

ということは私の血圧は200mmAq(mm水柱)だということですね。水銀柱で言うと約14mmHg。私の血圧が液を押し返したわけです。(1mmHg=約15mmAq)

文献によっても静脈血圧は10-20mmHgとあるのでほぼ正しいですね。
(左図出所:http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/atu.pdf


そこで、ベッドの上で輪になって余っているチューブを手で上に上げてやると。。。おおっ、液が更に進み始めたんですね。一定高さ以上になると血圧に打ち勝って更に進む。

で、

再びベッドの上に戻すと。。。そうです、今度は逆流して血がチューブの中に入ってきました。みるみるうちにチューブは真っ赤っか。。。

あわててもう一度チューブを上に上げて戻したところでちょうど看護婦さん。
冷や汗ものでした。

余談ですが、
もし動脈にに点滴をしたらどうなるか。

平均血圧は100mmHg(1500mmAq)なので、液は1.5mのところで止まってしまいます。

そして、もし注射針を抜いたら、、、

1.5mの血しぶきが飛び散り、辺り一面血の海。。。


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株式会社アシステック  代表取締役  伊藤 隆康
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